イノベーションを生み出し続ける「ビジネスインフラ」としてのSansanへ

当社グループは、「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションの下、「ビジネスインフラになる」というビジョンの実現に向けて、人や企業との出会いをビジネスチャンスにつなげる、働き方を変えるDXサービスを展開しています。

 

私たちは、既存サービスの模倣ではなく、全く新しい文化や習慣の提案を目指して前例のないビジネスモデルに挑戦し、これまでにないサービスや価値を創造してきました。言い換えれば、最も理想的なソリューションを私たちが一人称になって考え抜き、マーケットをリードすることで成長を果たしてきたとも捉えています。この成長を支えてきたのが、課題の解決に向けて新たな価値を生み出す考え方と、それを実現する技術やオペレーションであり、これらを営業や契約、請求といったさまざまなビジネス分野に展開することで、マルチプロダクト体制を構築しました。その結果、2022年5月期の連結売上高は前年同期比26.2%増の204億20百万円となり、コロナ禍が長期化する中でも順調に業容は拡大しました。

 

しかしながら、パンデミックによる大きな社会変容に起因した事業環境の変化に危機感を持って対応していく必要があります。コロナ禍で人と人とが対面で出会う機会が減ったことで、名刺交換の枚数そのものが減りました。当社グループではオンライン名刺機能の普及拡大に努める等の対応は行っていますが、この先を考えると、対面による名刺交換の機会は従来の7割くらいに減少したまま、元の水準にまで回復することはないと見込んでいます。その一方で、インボイス管理サービス「Bill One」は、コロナ禍において大きな事業機会を捉えて急成長しています。このように当社グループは、外部環境からプラス・マイナスの両方の影響を受けており、中長期でみた場合、私はこのコロナ禍を当社グループが大きくギアチェンジする成長機会にしていかなければならないと捉えています。

 

このような環境変化を大きな成長機会にするために、現在、当社グループの売上高の大半を占める主要プロダクト「Sansan」と「Eight」の刷新に取り組んでおり、創業以来、名刺管理サービスとして提供してきた「Sansan」は、営業を強くするデータベースをコンセプトに、100万件以上の企業情報が閲覧できる企業データベースと、名刺やメール、サイト経由の問い合わせ等のあらゆる接点を蓄積・可視化する機能を備えた営業DXサービスへと生まれ変わりました。「Eight」は、これまでの名刺アプリとしての主要機能は残しながら、キャリアプロフィールへと刷新を図りました。こうしたプロダクト刷新の成果はすぐには業績に反映されるものではありませんが、今後の中長期的な当社グループの売上高・利益成長に必ず寄与していくものであり、そうさせなければならないと考えています。また、「Bill One」は、請求書の受領のみならず、発行機能を付加する等、将来でのインボイス制度の適用を視野に入れながらさらなる進化を図っています。

 

「Sansan」や「Bill One」の潜在市場に目を向けると、依然として巨大な白地が残されています。これらのさまざまな成長戦略に取り組むことで、中期的な財務目標として、2023年5月期から2025年5月期にかけて売上高成長と利益成長の両立を目指していきます。そしてその先、5年後、10年後の長期的視点で当社グループが目指す道標は、ビジョンに掲げた「ビジネスインフラになる」ことです。「あると便利なもの」ではなく、「ないと困るもの」になるまで、当社グループのサービスが広く受け入れられ、利用されている状態を目指していきます。

 

株主・投資家の皆さまにおかれましては、今後とも当社グループへのより一層のご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

2022年8月
代表取締役社長/CEO 寺田 親弘